カメルーン便り

 

カメルーン東部州へ(その1)

(2013年5月)

 

ミンドゥルー村のマッサーラ(修道女)を尋ねて 

 

 

左写真はヤウンデから500km離れたミンドゥルー(Mindourou)村の住民のために布教と社会奉仕をしている5人のマッサーラ(修道女)です。現在カメルーン人3人、マダガスカル人1人、日本人1人が、寝食を共にして活動中です。

 

今回はマッサーラ達を頼りに訪れたミンドゥルー村と、その奥に住むピグミーのバカ族居住地訪問について、2回に分けてご紹介します。


カメルーン東部州の州都ベルトゥア(Bertoua)。首都ヤウンデから約350km離れています。国道 10号線は片道1車線ではありますが、日本の道路並に舗装されていて、快適に走れます。

 

道路沿いの村々の人々の暮らしぶりを眺め乍ら走るのは楽しいものです。特にパイナップル生産村、プランタン(=調理用バナナ)生産村、キャッサバ生産村などでは趣意をこらして、生産物を道路沿いにディスプレイしています。カメルーンの人々は働き者です

 

土曜日ではありましたが、交通量も多く、5時間かかってベルトゥアに到着しました。

 

ベルトゥアからミンドゥルーへは舗装道路がなくなり、土の道になります。特に今回はベルトゥアを出たとたん、悪路です。大きなトラックの後をゆっくりついて行きます。ぬかるみはところどころ深く、車が傾きます。反対方向からくるトラックは大きな材木をはみださんばかりに積んでいるので、すれ違うのも恐怖です。

 

悪戦苦闘して約1時間半。道はでこぼこですが、ぬかるみがなくなりました。竹のベッド生産村、ゴザ生産村などを通りバトゥリ(Batouri)に到着。約80kmを2時間かけて走りました。

 

この道路、乾期はほこりで前が見えないくらいになり、昼間でもライトをつけて走るそうです。バトゥリからまた約80kmでコビ(Kobi)という村に到着。


ミンドゥルーはコビを流れるこの川を渡れば西へ20kmぐらいです。

 

村の地名が書いてある看板などないので教会を目印に走ります。ストップ!ストップ!

 

教会!

 

ヤウンデを出てから休憩30分を含めて、9時間後に到着しました。

ミンドゥルーの教会

 

村落では人がちらほら歩いている程度。カメルーンは泥壁の家が多いのですが、ここの壁は木で作られていて、ちょっと雰囲気が違います。このあたりに材木所があり、安く木が手に入るからとのことでした。電気はまだありません。しかしお金を払える人は村にある発電機で一日4時間、夕方6時から10時まで電気の供給を受けられます。

 

 

 

この村の朝は忙しい。村人の一日は水くみから始まります。共同井戸から汲むことができます。


日曜朝7時前、バカ族村からでてきて教会裏手の寄宿舎で勉強している子供達も仲良く水くみです。

 

 

 

 

 

 

50年前教会付属として建てられた小学校。朝もやがかかっていて中で撮影しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村の中に小さな川があります。朝は洗濯、昼は水浴び、入浴。夜はまた夕飯の支度にと活用されています。

 

 

水は結構濁っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝ご飯の支度。晴れている日は外が台所。後ろが家です。

 

 

この家庭ではプランタンを揚げていますが、ゆでているところもありました。


 

 

 

 

 

 

 

村の売店。石けん以外はあまり物がありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕飯風景。献立は蒸しキャッサバ自家製ソース付き。もう一品は里芋の葉の唐辛子風味ンドレ(Ndolé カメルーンの家庭料理で、ンドレは葉の名前)か。どちらも美味!

 

食事中の写真はフラッシュ撮影していますが、電気はないのでもう暗くなっていました。

 

こうして教会近くに住む人達の一日は過ぎて行きます。

 

 

家族同士では部族語の時もあるようですが、村の人々はフランス語を話します。マッサーラ達が住民に教育を受けるように指導してきた成果です。


 その2「ミンドゥルー村奥のバカ族(ピグミー)居住地」につづく