カメルーン便り

 

 カメルーン西部州・北西州の王国と自然を5回にわたりご紹介します。 前回をご覧になりたい方はこちらをクリックしてください。

 

カメルーン西部州・北西州の王国と自然(その2)

(2012年4月末に大使館員がプライベートで訪問)

 

バンジュン(BANDJOUN)まで

 4月28日朝7時、第一の目的地バンジュン(BANDJOUN)までは首都ヤウンデから車で3時間以上かかるという事前情報を得ていました。

 

 ヤウンデ市から車で15分程北の方へ走ると、道路脇に南国風の木々が多く見受けられるようになり、所々住宅や喫茶店のようなもの、路上の物売り(マンゴーやバナナ、狩猟した野生動物など)を目にしました。


 道路は舗装されており、大きな輸送トラックはあまり走っていなかったので、快適に車は走行していきました。

 

 しかし道中、憲兵隊による検問が時々実施されており、また主要な町の出入り口では通行料金500FCFA(約75円)を支払わなければいけません。こうした料金所では、スピードを落とす車目当てに地元の物売りが大勢集まっています。バナナやパイナップル、菓子類、パン、ジュース、マニョック(キャッサバというサツマイモに似た野菜から抽出したでんぷんを加工したもの)、野菜など、軽食や土地の特産品を販売しています。

 

 第一の目的地バンジュンは幹線道路から脇道に入ります。ドゥアラ・バフサムへの分岐点近くにきたら、速度を落として看板を探します。看板から王国までへは車で約5分でした。

 

バンジュン王国(西部州バンジュン)

 バンジュン王国はヤウンデから北西方面へ約300kmの場所に位置し、標高約1,000mの高原にあります。

バンジュン王国正門

 
 バンジュン王国正門から車で3分ほど入っていくと、集落がありました。観光案内所はわかりにくい場所にありましたが、偶然通りかかった方に尋ね、観光案内所へ行くと、貫禄のある女性が受付に座っていました。女性に観光のために訪れたことを話すと、入場料1人2,000FCFA(約300円)+カメラ1台1,000FCFA(約150円)が必要だと教えてくれました。4人+カメラ2台で総額10,000FCFA(約1,500円)を支払うと、受付の女性が王国内を案内してくれました。


 王国のメインストリート正面には、聖なる家が堂々と構えていました。これは現在博物館となっていて、バンジュン王国の宝物や生活ぶり、歴史などが展示紹介されていました。

 

「聖なる家」(博物館)

 「聖なる家」は2005年に火事によって焼失したものの、現在は復元されており、全ての支柱には見事な彫刻が施されています。柱の彫刻一つ一つにストーリーがあるとのことで、とても見応えがあります。

 
「聖なる家」


 一通り見学を終え、次の目的地チャンへ向かいます。およそ2時間の道のりです。

 

 次回は西部州チャン(Dschang)とマミワタの滝についてです。お楽しみに。