令和3年度開発協力プレスツアーの実施
令和4年3月18日
【 カメルーン令和3年度開発協力プレスツアーの実施 】
3月2日から4日までの日程で、現地メディア向けプレスツアーを実施し、新聞・テレビ6社7名のジャーナリストとカメラマンが参加しました。このプレスツアーは、カメルーンにおける日本の開発協力をカメルーンの方々に広報するものです。
‐ 「カメルーン国東部州における小規模農家を対象としたキャッサバ商業化支援事業」
初日、プレス一行は、東部州アンドン村にあるキャッサバ商業化支援事業のプロジェクト・サイトを視察しました。本案件は、カメルーンの国民食であるキャッサバを安定して高品質に栽培・加工し、加工されたキャッサバの販売ネットワークを確立することで、小規模農家の収入を向上させることを目的としています。アンドン村の村長からは、「日本の協力のおかげで、アンドン村と言えばキャッサバ、という程にキャッサバ栽培が盛んに行われている」という説明とともに、日本の協力への感謝が述べられました。視察時、プレス一行は、プロジェクト・サイトで生産されたキャッサバを用いた美味しいキャッサバ料理に舌鼓を打ちました。

キャッサバ農家から説明を受けるプレス

キャッサバのクスクス(写真左)
‐ 「食糧援助(WFP連携)」
2日目は、WFPを通じて食糧援助プロジェクトが実施されている東部州ブレンベを視察しました。中央アフリカ共和国やカメルーン国内から逃れてきた難民・国内避難民が多く暮らす東部州ブレンベでは、人々が持続的に食糧を確保できるよう、地域コミュニティが共同で管理する畑でキャッサバや野菜が栽培され、養殖池では魚の養殖が行われています。ここでは難民と現地住民が分け隔て無く協力して作業を行い、それぞれの作業量に応じて人々は収穫物を分け合います。ある難民の方は、「このプロジェクトのおかげで、ブレンベの食糧・栄養問題が解決された」と語っていました。

コミュニティ畑で農作業をする人々
‐ 「青年海外協力隊(コミュニティ開発)」
最終日3日目の午前は、ンバルマイヨ郡保健局を訪問し、青年海外協力隊の白石隊員の活動を視察しました。看護師である白石隊員は、ワクチン接種のために保健局を訪れる母子を対象に、母子の健康に関する啓発活動を行っています。プレス一行が視察している際にも、白石隊員に対して多くの母親から授乳の仕方や乳児の健康状態に関する質問が投げかけられていました。

ワクチン接種に訪れた母親を前に、母子の健康に関する啓発活動を行う白石隊員
‐ 「品質・生産性向上(カイゼン)推進を通じた総合的中小企業振興プロジェクト」
最後に一行は、カイゼン・プロジェクトが実施されている製紙会社MAKO INDUSTRIES S.Aを視察しました。まず初めに、日本人専門家より、品質・生産性を向上させるため、無駄を省き、絶えず改善を追求するというカイゼンの考え方について説明を受けました。また、社長から、カイゼンを取り入れたことで生産ロスが減り、業績が大きく向上したという実体験を伺いました。その後、MAKO INDUSTRIES S.Aの工場を訪問し、整理整頓などのカイゼンが実際に現場で実践されている様子を見学しました。このように、カイゼンの考え方がカメルーンの中小企業に浸透していくことを通じて、カメルーン経済の原動力である中小企業の更なる発展が期待されています。

日本人専門家よりカイゼンの説明を受けるプレス
プレスツアー後、各紙では次々と取材先となった開発協力の取組が報道されました。本ツアーの実施により、様々な地域・分野で日本の支援が実施されており、それぞれの支援がカメルーン国民の生活の向上とカメルーンの経済発展に寄与していることについて、多くの人々に理解を深めていただけたのではないかと思います。
関連リンク
プレスツアー後に掲載された記事
(1)Le Messager“Le partenariat Cameroun-Japon comme sur les rails”
(画像ファイル:「二国間関係 軌道に乗るカメルーンと日本のパートナーシップ」2022年3月2日)
(2)The Guardian Post“Population hails Japanese-IRAD cooperation in boosting cassava production”
(PDFファイル:「キャッサバの生産量増加に向けた日本-IRADの協力に人口が賞賛の声」2022年3月4日)
(3)Le Messager“Evaluer les activités du partenariat pour un meilleur suivi”
(画像ファイル:「日―カメルーン協力 より良いフォローのためパートナーによる活動を評価」2022年3月9日)
(4)L’Œil du Sahel “Les fruits de la coopération nippo-camerounaise revisités”
(画像ファイル:「再評価される日カメルーン協力の成果」2021年3月9日)
(5)Le jour“Le Japon évalue ses projets au Cameroun”
(画像ファイル:「日本、カメルーンでのプロジェクトを評価」2022年3月10日)
(6)Mutations“Insécurité alimentaire à l'Est, Le Japon et le PAM soutiennent les habitants”
(PDFファイル:「東部州における食糧難 日本とWFPが住民を支える」2022年3月11日)
(7)Cameroon Tribune“Supporting Local Communities, Enhancing Understanding”
(画像ファイル:「地域コミュニティを支え、理解を高める」2022年3月15日)
3月2日から4日までの日程で、現地メディア向けプレスツアーを実施し、新聞・テレビ6社7名のジャーナリストとカメラマンが参加しました。このプレスツアーは、カメルーンにおける日本の開発協力をカメルーンの方々に広報するものです。
‐ 「カメルーン国東部州における小規模農家を対象としたキャッサバ商業化支援事業」
初日、プレス一行は、東部州アンドン村にあるキャッサバ商業化支援事業のプロジェクト・サイトを視察しました。本案件は、カメルーンの国民食であるキャッサバを安定して高品質に栽培・加工し、加工されたキャッサバの販売ネットワークを確立することで、小規模農家の収入を向上させることを目的としています。アンドン村の村長からは、「日本の協力のおかげで、アンドン村と言えばキャッサバ、という程にキャッサバ栽培が盛んに行われている」という説明とともに、日本の協力への感謝が述べられました。視察時、プレス一行は、プロジェクト・サイトで生産されたキャッサバを用いた美味しいキャッサバ料理に舌鼓を打ちました。

キャッサバ農家から説明を受けるプレス

キャッサバのクスクス(写真左)
‐ 「食糧援助(WFP連携)」
2日目は、WFPを通じて食糧援助プロジェクトが実施されている東部州ブレンベを視察しました。中央アフリカ共和国やカメルーン国内から逃れてきた難民・国内避難民が多く暮らす東部州ブレンベでは、人々が持続的に食糧を確保できるよう、地域コミュニティが共同で管理する畑でキャッサバや野菜が栽培され、養殖池では魚の養殖が行われています。ここでは難民と現地住民が分け隔て無く協力して作業を行い、それぞれの作業量に応じて人々は収穫物を分け合います。ある難民の方は、「このプロジェクトのおかげで、ブレンベの食糧・栄養問題が解決された」と語っていました。

コミュニティ畑で農作業をする人々
‐ 「青年海外協力隊(コミュニティ開発)」
最終日3日目の午前は、ンバルマイヨ郡保健局を訪問し、青年海外協力隊の白石隊員の活動を視察しました。看護師である白石隊員は、ワクチン接種のために保健局を訪れる母子を対象に、母子の健康に関する啓発活動を行っています。プレス一行が視察している際にも、白石隊員に対して多くの母親から授乳の仕方や乳児の健康状態に関する質問が投げかけられていました。

ワクチン接種に訪れた母親を前に、母子の健康に関する啓発活動を行う白石隊員
‐ 「品質・生産性向上(カイゼン)推進を通じた総合的中小企業振興プロジェクト」
最後に一行は、カイゼン・プロジェクトが実施されている製紙会社MAKO INDUSTRIES S.Aを視察しました。まず初めに、日本人専門家より、品質・生産性を向上させるため、無駄を省き、絶えず改善を追求するというカイゼンの考え方について説明を受けました。また、社長から、カイゼンを取り入れたことで生産ロスが減り、業績が大きく向上したという実体験を伺いました。その後、MAKO INDUSTRIES S.Aの工場を訪問し、整理整頓などのカイゼンが実際に現場で実践されている様子を見学しました。このように、カイゼンの考え方がカメルーンの中小企業に浸透していくことを通じて、カメルーン経済の原動力である中小企業の更なる発展が期待されています。

日本人専門家よりカイゼンの説明を受けるプレス
プレスツアー後、各紙では次々と取材先となった開発協力の取組が報道されました。本ツアーの実施により、様々な地域・分野で日本の支援が実施されており、それぞれの支援がカメルーン国民の生活の向上とカメルーンの経済発展に寄与していることについて、多くの人々に理解を深めていただけたのではないかと思います。
関連リンク
プレスツアー後に掲載された記事
(1)Le Messager“Le partenariat Cameroun-Japon comme sur les rails”
(画像ファイル:「二国間関係 軌道に乗るカメルーンと日本のパートナーシップ」2022年3月2日)
(2)The Guardian Post“Population hails Japanese-IRAD cooperation in boosting cassava production”
(PDFファイル:「キャッサバの生産量増加に向けた日本-IRADの協力に人口が賞賛の声」2022年3月4日)
(3)Le Messager“Evaluer les activités du partenariat pour un meilleur suivi”
(画像ファイル:「日―カメルーン協力 より良いフォローのためパートナーによる活動を評価」2022年3月9日)
(4)L’Œil du Sahel “Les fruits de la coopération nippo-camerounaise revisités”
(画像ファイル:「再評価される日カメルーン協力の成果」2021年3月9日)
(5)Le jour“Le Japon évalue ses projets au Cameroun”
(画像ファイル:「日本、カメルーンでのプロジェクトを評価」2022年3月10日)
(6)Mutations“Insécurité alimentaire à l'Est, Le Japon et le PAM soutiennent les habitants”
(PDFファイル:「東部州における食糧難 日本とWFPが住民を支える」2022年3月11日)
(7)Cameroon Tribune“Supporting Local Communities, Enhancing Understanding”
(画像ファイル:「地域コミュニティを支え、理解を高める」2022年3月15日)