南 健太郎・駐カメルーン日本国特命全権大使からのご挨拶

令和8年5月5日
 当館のHPやFBをご覧下さっている皆様、いつも当館の活動を含む日本関連の諸情報にご関心をお寄せいただきありがとうございます。
 皆様すでにご承知のことと存じますが、昨年10月に日本で歴代初の女性首相として高市早苗(たかいち さなえ) 内閣総理大臣が誕生しました。そこで、私は、高市内閣が発足して半年を迎える機会を捉え、同内閣が掲げる主要な政策やビジョンの基礎を皆様に分かりやすくお伝えする特別連載を、当館HP及びSNSで開始することとしました。高市内閣が推進する諸政策、特に外交政策は、当然のことながらアフリカ諸国と日本の関係にも大きくかかわることとなり、伝統的に極めて良好なこの関係に一層の発展をもたらすものと確信しています。

 この連載を通じて、高市内閣が、いかにカメルーン、チャド、中央アフリカの社会・経済開発、平和と安定、そして未来の世代の育成等に貢献できるかのヒントを皆様に提示できればと考えています。経済協力や教育支援はもちろんのこと、国際的な安全保障への貢献など、具体的な分野での日本の諸政策に是非ご注目ください。
 この連載をフォローいただき、日本とアフリカ諸国の未来を共に築くための対話に皆様にご参加いただけることは、日本大使としてのこの上ない喜びです。初回のテーマは国際協調について発信いたします。
 今後とも、日本とカメルーン、チャド、中央アフリカとの二国間の友好関係の発展に全力を尽くして参りますので、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

駐カメルーン日本国特命全権大使
南 健太郎

特別連載「高市内閣諸政策」第一回:国際協調の重要性

●世界は、今、パワーバランスの変化や紛争・対立の激化を受け、戦後最も大きな構造的変化の中にあります。グローバル・サウスの存在感がますます増し、国際社会でより大きく積極的な役割を果たすようになっている一方、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序が重大な挑戦にさらされていることに危機感を覚えています。

●国際社会全体で対応すべき課題は山積しており、協調がかつてなく求められる時代です。我々は、この歴史の転換点にある国際社会において、それぞれの国及びそれぞれの国民が平和と安全、繁栄を享受し、自由、民主主義、法の支配といった価値や基本原則に基づく国際秩序を維持・強化し、平和で安定した環境を、協調しつつ能動的に創出しなければなりません。そのために、日本は、カメルーン、チャド、中央アフリカを始め各国と協力しながら、世界を分断や対立から、融和と協調に導く外交を展開してきており、今後も続けていく考えです。

●また、日本は、各国の多様性を尊重しながら、あらゆる国との間で、同じ目線に立って共通の課題を議論し、相手が真に必要とする協力を行うきめ細かな外交を展開してきました。さらに、多角的貿易体制の下、自由貿易の旗振り役として、ルールに基づく自由で公正な経済秩序を推進し、同時に、人間の安全保障の理念に立脚した開発途上国への協力を行い、能力構築支援などを通じて、SDGsの達成も含めた地球規模課題の解決に取り組んできたところです。また、核軍縮・不拡散や国際的な平和構築の取組にも積極的に貢献してきました。そのような中、先日のWTO第14回閣僚会議を成功に導かれたカメルーン政府のリーダーシップとカメルーン国民のご尽力に敬意と祝意を表します。

●世界が歴史の転換点を迎える中、日本は、今後もこのような外交姿勢を貫きながら、カメルーン、チャド、中央アフリカを始め、各国と協力していきます。